2008年1月28日月曜日

心と脳

最近脳科学がはやっている。

心の働きは脳の機能によるものと
おおむね考えられている。

そのことに異を唱えるつもりはない。


でも、あらゆることが脳のニューロンや
ドーパミンなどの脳内物質の機能で説明されて
みんなが納得しているのがとても危険な気がする。

人間の心的現象・行動レベルの現象を
全て脳のミクロな次元で説明することには
明らかに大きな乖離がある。

各ニューロンの活動が総体的に機能し
上位レベルでの別な現象として表現されているのが
心的活動だと思う。

つまり、ニューロンの各挙動や
脳の活性部位の特定が
直接の心的現象の説明にはなりえないと思われる。
(総体としての表現ではなく、
末端の現象に対する説明が
直接人間の行動レベルの説明に
対応付けられているところに飛躍が感じられる)

にもかかわらず、脳の活動・ニューロンの活動で
全てを説明している、いわゆるわかりやすい一般書や
テレビを見ていると、?と思う(名前はださないけど)。

心的現象を還元論的に
ニューロンレベルに落とし込んで説明することに
どこまでの意味があるのだろうか?

そもそも次元の異なる現象であるのに。

これは、心を研究する上で、脳研究が無意味といっているのではない。
脳研究は、心の機能を支えるハードについて知見を提供するという側面から
その機能の限界を知る上で重要な示唆を与えてくれるだろう。

けれども、心がなぜそのような認識を形成しているかは
還元論的アプローチでは、解明できないだろう。

そんな気がするのだけれど
でも、脳で安易に説明する方が一般の人には納得が
いきやすいんだろうなぁ。

脳のローカルな活動と
人間の認識・行動を直接結びつけるのは
あまりにも安易だと思うのだが。

でもうけてるよね。
そういう番組。
冷静に考えてみようよ。もう少し。

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