2008年4月29日火曜日

騙されるな!一般人

プロフェッショナルをたまたま見たら
M木 健一郎のスペシャルだった。

あんまりにもみんなが脳による説明で
感心していて(番組作りの観点でも)あほかと思った。

さも脳の研究の成果で明らかになったかのようなことを
のたまっておられたが、いわゆる心理学による
人間の行動原理を脳のニューロンの説明に還元しただけではないか。

なにも新しい情報は加わっていないし
心理学者が説明すべきことばかりだとおもった。

たとえば、褒めると脳は興奮作用などのある脳内物質が出て
脳が喜ぶから、褒めることは大切だ
みたいなことをいっていたが

そんなことは行動レベルではるか昔に
スキナーさんが学習の原理を実験で証明し
報酬系が新たな学習をいかに促進するか述べてきた

その基礎となるのが脳内物質であるというだけで
行動を説明する限りにおいては、スキナーさんの原理で十分である。

よって、一般の人にとっては、脳で説明することの意義はとくにない。
(そんなに脳の話で全て納得されては困る)

なのに一般の人は学習の理論よりも
脳による説明で納得してしまう。

不思議なものだ。
脳が確かにいろいろな信号を受信し発信しているが
結局、その活動によって生み出された高次の認識が
その後の複雑な行動を説明するのであって、
微小な信号がいくら集まったところで
複雑な認識による行動の変化の説明にはならない。

脳科学は詳細な信号がなぜ意識を生成するのかという問題に
挑戦すべきであって、認識が生み出す行動の原因を
脳の微細な活動によって説明すべきではない。

どれだけ、パソコンのシリコンの素材や
その電流の流れ方を調べたところで
パソコンのOSやソフトの振舞いは説明できないようなものだ。

科学者であるからには、大げさに言いすぎるのはよくない。
わかりやすさばかりに迎合した知識の安易な垂れ流しには
到底賛成することはできない。

0 件のコメント: